「進路部通信」第36号竹迫和美さん(25B)寄稿
平成30年 6月13日発行の母校「進路部通信」第36号に竹迫和美さん(25回B)が「人生の扉を叩け!!」と題して寄稿されました。
医者や看護師が話す「検査」と言う言葉が外国人の耳には「キャンサー(がん)」と響くこともあるそうです。この一例で解る通り、医療現場では外国人に不安や不満を与えないように、患者の訴えを的確に訳して医者に伝え、文化の違いや医療用語も理解して患者に伝える「医療通訳者」の役割は重要で、東京オリンピックに向けての観光客の増大、「医療ツーリズム」拡大を目指す日本にとって益々その重要性が増しています。
外地での子育て時代に文化的背景が違うことで医者の治療法に納得がいかなかった経験を持つ竹迫さんは、帰国後51歳の時、東京外国語大学大学院、地域研究科国際コミュニケーション・通訳専修コースに往復6時間かけて通学し猛勉強。修士研究では「専門医療通訳者養成」を選ばれました。大阪大学大学院、人間科学研究科から博士号を取得後、講師の道を歩み始められました。
その後幾多の経験を経て、外国人患者を積極的に受け入れる大学病院を併設する、藤田医科大学(2018年10月まで藤田保健衛生大学)大学院、保健学研究科医療経営情報学領域の教授として教鞭をとり、2018年に定年退職されました。
結びの言葉の中で挙げられている「IMIA」は米国に本部がある国際的な医療通訳者の職能団体、International Medical Interpreters
Association(通称IMIA)だそうです。
竹迫さんは2016年にIMIAから、日本における医療通訳の発展に貢献したことを高く評価され、『米国の医療通訳発展の母』と呼ばれる創設者の名前を冠したRaquel
Cashman Awardを受賞されました。
寄稿内容はこちらからご覧ください。