新宿高校 キャリアガイダンス(2015.09.09)講演概要
「博物館の研究者という生き方 人類の進化と日本人の形成を調査・研究する」
新宿高校では、目立たないオタクだった。将来は、建築家、恐竜研究者、パイロットなどいろいろ夢を見た。
結局、子供の頃からアフリカやアジアの自然・古代の文明・海外での調査旅行に憧れていたので、人類学を専攻し、国内外での発掘調査に基づいて100万年前から最近までの人骨を研究している。
博物館には、調査研究・資料収集保管・教育普及・展示など様々な仕事がある。
研究者としては、それらの全てに携わるので、大変だが、やりがいもあって楽しい。
典型的なローテク・アナログ人間だが、ハイテク・デジタル社会でもしぶとく生きている。マニュアルのない調査では、迷いや浮き沈みもあったが、人間関係を大事にしてなんとかなってきた。
なお、今年7月には、東京都高校生物教育研究会の先生方19人を、インドネシアにある私たちの発掘調査地にご案内した。
1.私の人生紹介
子供の頃からN響入団まで
2. 世に出るための準備
いつ来るか分からないチャンスを確実にものにするために必要なものは?
3. 世に出てから
世に出たらそれで終わりではありません。それから何十年とそこで仕事をするのです。
単にデビュー当時のレベルを維持するだけでなく、更なる高みに飛躍しないといけません。
組織の束縛のストレスは想像以上のものがあります。精神の健康を保つためにも上手に発散しないといけません。
その仕方には色々なものがあります。自分に合った方法を見つけましょう。
最後の決め手は自分がその仕事が楽しくて好きであることです。好きであれば少々の苦労もいとわずにやっていけます。
20回生 佐藤重和
(実際は、出席者の関心、質問に応えてお話ししたいと思います。)
「外交:ベースは日本、相手は世界」
1. 進路:迷いに迷う。「生まれついての~」は極く一部。
2. 時代背景は今日と全く異なる。当時は、①成長、拡大、発展の時代、海外への関心、好奇心②試験→大企業、官庁で一生。今は不確実、流動化、大競争。 日中国交正常化(1972年)
3. 当時は国家公務員試験とは別のいわゆる外交官試験。相対化されてきたが求められるものはやはり違う。総合職(旧Ⅰ種)と専門職
4. 研修制度:海外留学、中国(復旦大学、中国文学)、米(ハーヴァード大学修士課程)その後、日本勤務⇔海外赴任の中でより責任あるポストへ
東京の外務省(本省) 約2300人
在外公館(大使館、領事館、国際機関代表部) 約3500人
5. 「外交」のベースはあくまで国内、国益:世論、政治、国会、ビジネス cf.国際機関、国際団体
6. 「外交」は総合的:安全保障、経済から文化まで、cf.JICA, 国際交流基金
7. 華やかなものでなく(高級ワイン、タキシード?)、地道な努力の積み上げ→関係の構築。大使館の役割は教科書的には①情報収集②交渉③自国民保護、だがより広く。
8. 「自転車に乗って天安門」:1989年、天安門事件の現場で
9. 大使の仕事:香港、豪州、タイ
10. 英語の重要性:世界の共通語、英語を話す中国人>米国人
11. AppleもGoogleも外務省もいつどうなるかわからないが、「国」という組織が存続する限り「外交」は続く。泥棒、娼婦に次ぐ古い職業
【講演概要】
高校時代に落ちこぼれだった私はなんとか薬学に進み、薬剤師資格を取得したものの、薬剤師の仕事が向いていないと感じ、職業を変えたいとかなり試行錯誤した時期がありました。
ですが、27歳のときに短期渡英し、英語力を身につけたことから、それまで知らなかった世界が広がり、人生が一変しました。 本当にやりたいなら、やればできる!私自身の経験を踏まえ、激変しつつある医療の方向性と、薬剤師の資質も含め、お話ししたいと思います。
1) 薬学卒にはどんな進路があるか
2) 薬剤師の仕事とは
3) 超高齢社会:医療費削減が急務
・今後の医療のカギを握るのは薬剤師?
4) 医療のパラダイムシフト
・これからは「治療」から「予防」へ
・細胞が薬に(iPS細胞の可能性)
・血液1滴で癌診断:来年実用化?
5) 薬学+α(特に英語)がお勧め
6) 薬剤師に求められる資質
7) 医療・健康は生涯のテーマ
2015.9.9(水)14:10~ 対象1年(70回生)
講師:国士舘大学 千葉 昇
50分授業の流れ・・・実物投影機とプロジェクター・スクリーン・黒板使用
テーマ「教職をめざす」
①社会科「黒船来航」授業 20分 ・・・授業の表裏
ペリーの錦絵と肖像 黒船錦絵と写真をもとに、ライブ授業
②自己紹介 5分 私の教職軌跡と自己選択 小・中・高・大で教える
社会科歴史教育と総合的学習の専門
③教職の仕事・・・教育は、「教えることと育むこと、そして共に創ること」 8分
「授業づくりは、氷山に同じ」・・・教師としての立場
「教材は生もの」「授業はいきもの」・・・児童・生徒の学ぶ立場
④進路選択のヒント 7分
・自分のめざす教職と免許、そして試験
・「子どもが好き」だけでは勤まらない
・リアリティー・ショックの厳しい現実
⑤10分質疑応答
大テーマ
日本における四半世紀に渡る獣医師の変遷
小テーマ
1、日本における獣医師とは
2、獣医師についての一般論
3、獣医師についての私の経験に基づく話
4、私の考える人生の選択と決断に際しての心構え
5、私の考える高校時代にしておいたほうが良いこと
[講義概要]
私の話は既に『進路部通信―新宿進化』第2号に掲載していただきましたが、あらためて高校時代や大学4年の時の教育実習の経験を振り返り、これからの皆さんの進路選択の参考になるお話ができればと思っています。
また、現在は大学の教員をしていますので、大学での「学び」とはどういうことなのか、高校生として普段の学習にどう取り組んでもらいたいか、そして最近では人文社会系への風当たりも強い中で、専門でもある歴史学の社会的役割や意義についても、福島で進めている活動の紹介をかねてお話しします。
近藤 由香里 先輩(48回生)合同会社 西友 不動産部
[講演概要]
1.「個を形作る」~新宿高校で考えたこと
2.「折れない心を作る」~大学進学から家業を継ぐまで
3.「進む道はとことん試す」~管理会社入社、資格取得のすすめ その後、新卒採用の現場の話、不動産業界の話をします。
小売業界・コンサル業界の話も質問あればできる範囲でいたします。
高校時代に理系を選択したことがきっかけとなり、技術者としてマイクロホンの設計に従事していた私が、昨年営業職に異動となった経験を通して、高校生の皆さんに今準備しておくべきことは何か、についてお伝えできればと思っております。
高校・大学時代の話として、どのように文理選択をし、大学で何を学ぼうと思ったか、私が実際に行った選択方法をお話します。
就職後の話として、私の仕事の実例を通して「働く」といことはどういうことか、についてご紹介します。
また、昨年まで社会人学生だった私自身の実体験を通して、働きながらも学ぶということはどのようなものか、 を高校・大学との学習環境の違いをご紹介することで、高校生の皆さんの継続的な学習を応援したいと思います。