2023年度同窓会総会/懇親会 ご報告

 2023年度(令和5年度)の朝陽同窓会総会は、7月1日午後2時から母校視聴覚室で開催されました。


 藪田憲正校長、成島功二副校長、三雲崇正PTA会長をご来賓としてお迎えし、藪田校長からは母校の動向報告をいただきました。
 
 その後、西出紀久副会長が議長となって議事運営を行いました。

 提案議案内容は、朝陽72号の66ページから73ページに記載の通りです。こちらからその内容をご確認ください

 提案議案に対する採決結果は以下の通りです。
 議案-1 役員人事    :賛成77票 反対0票    
 議案-2 2022年度事業実績と決算  :賛成77票 反対0票
 議案-3 2023年事業計画と予算   :賛成76票 反対1票

なお、投票数(有効投票数 77票)は、総会当日会場にご出席の方(50名)と、誌上開催の総会にて事前に賛否表明いただいた方の合計数です。

審議議案が採決後、塩崎恭久さん(22)に「疾風に勁草を知る」と題して2023年度同窓会総会記念講演をいただきました。
講演の当日プレゼンテーションに使われましたファイルをこちらからご覧いただけます

総会の〆には、新たに同窓会長に選任されました、三上彩子さん(18)に会長就任の抱負・ご挨拶をいただきました。

三上新会長のご挨拶内容は以下の通りです。


 本日、皆様の承認を得て会長就任が決まった、18回生の三上彩子です。

 当時の新宿高校は男子校と言われていました。女は全体の4分の1、お客さんと言われた世代です。私は卒業してからもずっとそのようなスタンスで、実は総会出席も今回が初めてです。なんでも男性が主導してくれるものと思ってきました。 そのスタンスが一変したのは、朝陽同窓会主催の創立100周年記念祝賀会の総合司会をお引き受けした時からです。残念ながらコロナで中止となってしまいましたが、その会は、対談が2か所、音楽演奏など実演が4か所、3時間の大パーティでした。そうそうたる方々の出演や出席も予定していました。もはや私はお客さんではいられません。

  打ち合わせは、コロナの中すべてウェブ会議。演出の方やスタッフの方には一度もお目にかかっていませんが、画面を通してそのエネルギーが伝わってきました。プロに頼らず自分たちの手でこの大パーティを成功させるのだという強い意気ごみ、一つのことに向けて熱く突っ走る感じ、「わー新宿高校生だ」と思ったのです。
  にわかに高校時代にタイムスリップしました。学園祭での連日の舞台の練習、運動会の応援団、戸山戦、いろいろ思い出しました。
  懐かしく、そしてこの熱気好きだなあと思ったのです。それが私にとって同窓会を身近に感じるきっかけとなりました。

 創立以来一〇〇年、関東大震災をはじめ歴史に翻弄された一〇〇年です。
 今年、卒業した生徒さんはコロナの大流行で、入学式も行えず登校もできないという学校生活のスタートでした。卒業式で答辞を読んだ男子生徒が、感極まって言葉を詰まらせる場面もありました。その場にいた私たちは胸が詰まり、口をきいたこともない後輩に心から頑張れという気持ちになりました。

 時代が変われば人も変わります。六中の方々と私は違います。私たちと今の生徒さんも違います。でも思春期の大事な時期、この新宿の地で、部活、運動会、学園祭、戸山戦などの学校生活を経験し、同じ海で遠泳に挑戦し、同じ校歌をうたい…、これが百年も続いています。立派な伝統です。

  しかし、日本は今、少子化、経済の悪化などが大きな社会問題となっています。
 教育の現場も他人事ではありません。 私たち同窓会は、新宿高校が元気でいるからつながっていけます。そう考えると、朝陽同窓会の役割はまず、熱い心を持った同窓生の親睦、そしてもう一つは『都立新宿高校の大応援団』であるということです。この二つの役割をしっかり念頭に置いて、皆さんとともに前に進んでいきたいと思います。



以下、総会/講演会の模様、総会に引き続きレストランテベニーレベニーレに場所を移しての懇親会の模様を写真でお伝えします。

学校玄関口の立て看板


会場入り口受付



橋本幹事長から総会の式次第紹介


藪田憲正学校長ご挨拶


三雲崇正PTA会長ご挨拶


総会にご出席の方々




塩崎 恭久さん(22)の記念講演「疾風に勁草を知る」







安部ふゆみさん(35)の司会で懇親会開会


小林暁生副会長(8)の音頭で乾杯


三上新会長(18)ご挨拶


ご挨拶内容は以下の通り。
こんばんは
先ほどの総会で会長就任が決まった三上彩子です。
総会にひき続き懇親会と、長時間にわたってご出席ありがとうございます。最近、朝陽同窓会についていろいろ調べていると、確かに、間違いなく新宿高校のDNAってあるんだなあという場面に出くわします。
おおらかで自由な風が吹いている、文武両道、大家族主義、自主、自立、人間尊重などなど、100周年記念誌を見ていると面白いです。
実は初代の阿部校長先生の代から、もうDNAの元ができていたようです。阿部先生は個性的で型破りな教育方針をお持ちだったようで、東京府の教育局から他の府立中学と違うのはいかがなものかと思われていた節があります。
また先ほど、塩崎先生は講演で、今年3月に亡くなられた坂本龍一さんたちと、校長室を占拠したとおっしゃっていましたが、実はこれも特別なことではないようです。校長室占拠の記事は2代目の校長先生のころにもう出てきていました。校長室占拠がDNAなんてなんと楽しい事でしょう。

この間、戸山の同窓生とお話しました。ゴルフの新宿戸山戦に毎回出ている人です。
「新宿高は面白いね。コンペが終わって懇親会で必ず、みんな立ち上がって固まって歌うんだよね。
えっ六中健児の歌? 
そうそうその歌。みんな楽しそうなんだ。
その間、戸山の人は?
ばらばらに座ってみんなでただ見てる。
嫌じゃないの?
いや面白い」
それだけのエピソードですが、新宿と戸山の違いや、『きゅっと固まる』『連帯する』新宿の校風、好きだなと思いました。

時代が変われば人も変わりますが、この新宿の地で、個性豊かな友達と学校生活を送り、館山の臨海学校で遠泳に挑戦し、同じ校歌を歌い…、伝統のつながりは大きなものです。
しかし今や少子化、経済の悪化は社会問題の一つです。都立の統廃合など、教育の現場も他人事ではありません。新宿高校が元気でいないと、朝陽同窓会はつながっていきません。私たちは、元気な同窓会の親睦もさることながら、新宿高校の大応援団という役割も担っています。
そのような役割を楽しみながら前に進んでいきましょう。


懇親会にご出席の方々
















龍岡友子さん(24 向かって右)と神崎美津子さん(31)から2023年9月24日開催の100周年記念音楽祭へのお誘い/PR


西出紀久さん(15)(向かって右)と太田正行さん(23)から100周年記念誌の完成報告/紹介



「同窓会をますます発展させていきましょう」と長年事務局で同窓会活動を支えてきた吉村悟さん(7)


新会長となられた三上さんと同期の五十嵐洋子さん(18)から当時のお話など。


水泳部OBの鈴木仁志さん(38 向かって右)から館山寮の秋期開寮のPRと東京校歌祭のご案内、応援のメッセージを下さった梅澤博さん(23)。


懇親会参加最若手の楠木綿太さん(60)


西尾信子さん(24 副会長)から閉会の辞


懇親会終了後、全員で記念撮影