古宮義武さん(15)から『仏教通史概論(上)(下)』を寄贈頂きました。
古宮さんは会社員生活を送ったのち30代で再度大谷大学に学び、故郷の大分市に帰ってからは、高校時代に来校した串田孫一先生の講演で耳にして以来常に頭にあった「原始仏教」に本格的に取り組み、インド仏教から、西域や中国更に日本の仏教に至るまでの仏教の歴史や思想を系統立って整理し、それぞれの問題点とそれに対する自分なりの考えを取りまとめたものが本著です。
初版は2007年に出版されましたが、その後自主講座や市民講座を重ねる中でご自身の中に生まれてきた問題意識に基づいて内容の改訂、推敲を重ねた結果、出来上がった改訂版の分量は初版の2倍となったため、やむなく上下2冊とされたとのことです。
市民講座等のテキストとして作成されただけに、仏教に興味があるけどとっつきにくいという方には格好の入門書です。