創立100周年記念誌
◆ まとめ
2017年頃同窓会で検討していた100周年記念誌の編纂担当を打診され、何とかなるだろうと気軽に引き受けてしまいました。今考えると「朝陽」編集長として編集を齧った経験があったこと、事務局長として人脈も多少あったことで、気軽に思っていたのだと思います。
ところが実作業が始まり、編集長経験が殆ど役立たないことに気が付いた時は手遅れでした。その後は慣れない作業に戸惑いと冷や汗の連続で、その結果校了間近までベテラン揃いの他の委員の方々に迷惑のかけ通しでした。
「同窓会百年の歴史」に付いては主に吉村悟S07、太田正行S23と二人が分担執筆しましたが、その歴史の最後の10年を私は事務局長として過ごしました。今回の100年誌作成に当たって吉村悟前幹事長S07、秋山小南前事務局長S15、小出富江S07を始めとする歴代事務局員の方々の献身により築かれてきた同窓会の歴史と伝統を、多くの資料と共に再整理できたのは嬉しいことでした。
反省材料は多々ありますが、新宿高校の礎を築かれた恩師、先輩方の足跡、そして新たな伝統を築きつつある後輩諸氏の気概に、多くの寄稿文を通して親しく触れることが出来たことは、何物にも代え難い思い出となりました。
(この項 西出紀久S15記)
以下に創立100周年記念誌の完成にいたるまでの経緯を報告します。
◆ 2019年
● 編集委員会の発足
2月に開催された第57回代表幹事会において、100年誌編集委員会をスタートさせることが発表されました。
・編集委員長 西出紀久S15
・委員 秋山小南S15、奥武則S17、林慶治郎S18
太田正行S23
・事務局 大池克幸S24
◆ 2020年
● 編集方針の決定
編集委員会は1月に通史と100年誌に分けて作成することを決定しました。
通史と100年誌の作成費用の概算は800万円と予想しました。通史は学校との共同作業となるため、学校側にも費用の分担を要請しますが、この時点では学校の分担額は未定でした。
100年誌は朝陽同窓会が単独で作成し、執筆者を恩師や同窓生から選考し寄稿を依頼することにしました。なおこの時点では100年誌を同窓会員に対して販売するのかどうか未定でした。「
◆ 2021年
● 編集作業の進展
2月の第64回代表幹事会で、編集作業の詳細が報告されました。
・通史
-学校と朝陽同窓会の共同で作成
-既存の90年史に以降の10年分を加えたもの
-通史は2021年度中に原稿を執筆者に依頼し回収
-都からの100周年記念行事に関する予算の内、通史への配分額が決定
-学校の希望する通史の無料配布冊数が決定
・100年誌
-恩師や同窓生に依頼した寄稿は2月の時点で、既に90%原稿を回収
● 通史や100年誌の刊行期日の決定
10月に開催された第66回代表幹事会で、刊行日などが編集委員会から報告されました。
・発行予定
-通史と100年誌はいずれも2023年3月の刊行とする
・通史
-特に通史は75回生の卒業時に配布できるように刊行
-2022年に学校内に通史の編集委員会を立ち上げる
-編集委員会の責任者は国語科池田先生とする
-印刷業者の決定については学校側と協議を行う
・100年誌
-印刷業者は過去の実績がある東光製版印刷とする。
・予算
-予算800万円はすでに前回の代表幹事会で承認済みだが更に予算を超過する場合には代表幹事会に上申する
◆ 2022年
● 編集委員の追加
4月に三矢恵子S26が編集委員として加わりました。そして原稿の校正や編集委員会の議事録の作成など精力的に活動し、委員会の効率を高めてくれました。
● 編集作業の進展
11月に開催された第70回代表幹事会で、印刷冊数などについて編集委員会から報告がありました。
・通史
-印刷部数は2,000部とし、内1,270部を学校へ寄贈
・100年誌
-2023年3月に刊行を予定
-印刷部数は2,000部
-内420部は現役教職員・寄稿者・多額募金者に寄贈
-多額募金者の定義は100周年記念募金及び館山寮再建募金合計で10万円以上とする
・収支見込
-売上高 558万円 印刷代等 722万円 差引△165万円
◆ 2023年
● 発行方針の最終決定
2月に開催された第71回代表幹事会で、2023年度の事業計画が決定され、その中で100年誌の発行についても最終計画が承認されました。
・通史
-題名は「百年の歩み」とする
-内容は府立六中創立以来100年の通史を記述
-印刷部数は同窓生への販売分を含めて3,000部に変更
-1,270部は新卒業生や現役生に配布
・100年誌
-朝陽同窓会が編集
-題名は「木々の翠を見やりつゝ」とする
-内容は恩師や卒業生の寄稿、及び座談会で構成
-現在恩師や卒業生の寄稿ほか最終原稿の校正中
-印刷部数は2,000部
-内320部は寄稿者や多額募金者に配布
・販売
-通史と100年誌をセットで同窓会会員に4千円で販売
・収支見込
-全数売却の場合、売上高は553万円となる
-印刷代823万円の見込み
-差引270万円の赤字となる
-なお100周年記念事業費として記念誌予算800万円を既に計上済
● 通史の完成
通史は予定通り3月初めに完成しました。通史「100年の歩み」の目次は下記の通りです。
・挨拶
-校長、PTA会長、朝陽同窓会長
・年表
-府立第六中学校、都立新宿高等学校
・座談会
-同窓生でもあり現役の先生の4名が参加
-コロナ禍における行事の意義と新宿高校生気気質をテーマに
・記事
-府立第六中学校、および都立新宿高等学校の歩み
-館山臨海教室
-府立六中草創時の塩見寮と水上寮
-新宿名物内藤とうがらしと新宿高校
-教育課程と入学者選抜制度の編成
通史は母校の100年間の変遷を記述したもので、年代ごとに府立第六中学校と都立新宿高等学校の出来事を書いています。また通史は今回一度に記述したものではなく、過去作成した通史に加え、今回直近の10年を積み足して作成致しました。
● 通史の刊行
3月に通史の印刷が終わり、新卒業生と在校生に配布されました。
● 通史の編集
通史の編集にあたっては母校の池田篤先生S33と朝陽同窓会の太田正行S23を中心に創立百周年記念誌編集委員会を設立ました。委員の方々はご多忙、克つコロナ禍の中を通史の編纂に当って頂きました。委員各位のご尽力に厚く感謝申し上げます。
● 100年誌の完成
100年誌は予定より少し遅れて6月に完成しました。100年誌「木々の翠を見やりつゝ」の目次は以下の通りです。
・挨拶
-朝陽同窓会会長
・祝辞
-校長、PTA会長
・寄稿
-回想 新宿高校と私
-教え子と歩んだ100年
-それぞれの100年 あの友この友
-青春の躍動~部活100年
-広がる同窓生のネットワーク
・座談会
-旧校舎時代
-二代目校舎時代
-三代目校舎時代
-新宿女子が語る
・記事
-六中同窓会のあゆみ
-朝陽同窓会戦後の復興から今日
-百周年記念事業
-朝陽同窓会こぼれ話
● 刊行
100年誌の印刷は計画より遅れて6月末に終了し、寄稿者や寄付金多額納付者、現役教職員に配布されました。また同時に朝陽同窓会員向けての販売も開始されました。
● 編集
このような内容の濃い100年誌を編集して頂いた下記の方々に心からお礼を申し上げます。
・西出紀久 S15
・奥武則 S17
・林慶治郎 S18
・橋本健一 S19
・太田正行 S23
・三矢恵子 S26