受賞 の ことば

 佐藤 喜一 (1回・旧教師)

 今年に入って、「賞状」なるものをいただいた。勲記には縁のなき人間、20世紀の終
わりに「交通図書賞」なる「賞」を頂戴したものの、これが最初で最後であろうと思って
いたのだが、またしても「賞状」ということになった。
 80歳を過ぎても20本以上自己の歯の健在なる老人を表彰しようという「8020達
成者」に該当しているという。そこで1月27日、中野区歯科医師会館なる所で、「表彰
状」をいただいた。ありがたいことだ。
 どうして中野区? そう、東中野の松葉歯科医院に もう40年も通っているからだ。
通い始めたのは、当時の院長が中20回の松葉久先輩。代表幹事会で親しくなり、ゴルフ
や夜のお伴などもさせていただいていたので、歯の方の健康もお願いし始めたのだった。
 先輩は平成8年12月に急逝されたけれど、息子の浩志さんがすでに一人前になってお
られたので、私は継続して月に一回は歯のチェックとクリーニングをしていただいていた。
そのせいか28本中26本健在。かくして、「賞状」となったようだ。
 賞状に「歯の健康はからだの健康の入り口」とあった。当方、血液透析患者ということ
で「障害者手帳(一級)」を常に所持している。思わずニヤリとした。
 82歳。こうした些細なことでも やはり嬉しくないことはない。もう少々生きて、
<朝陽>の行方を見守りたいと、考えている。 
                            (13年2月20日)