母校「キャリアガイダンス」で同窓会員10名が講演
平成28年9月9日(水)14時~16時、母校「キャリアガイダンス」で、文理選択が9月末に迫った1年生を対象に、各分野で活躍する同窓会員10名が、それぞれの進路選択、大学生活、現在の仕事内容など、自らの貴重な体験を語りました。
「キャリアガイダンス」は昨年度までは毎年2月、視聴覚室に1年生全員320名を集めて、文系、理系各1名の同窓会員がそれぞれ1時間ほど講演していました。学校では、今回はこれまでと時期も内容も大幅に改め、文理選択目前の9月、各分野の同窓生10名が1年生の教室で質疑込み50分の講演をほぼ同一内容で2回行い、生徒は教室を変えて関心のある講義を2種類受講することしました。
学校からは、1学期に1年生全員と行った面接で把握した生徒達の関心の高い分野の講師を派遣して欲しい旨の希望があり、事務局では各方面の方々のご協力を得て下記の方々に講演を引き受けて頂きました。
講師の方々と講演題目(卒業回順)および受講生徒の感想(各文の末尾括弧内はクラス)
15回 馬場悠男さん(国立科学博物館) 「博物館の研究者という生き方」
・自分の好きな分野の講義だったのでとても面白かった。また、先輩のおっしゃられていた、どんな職種でも論理的な思考力と文章力が必要と言われ、自分はまだ論理的な思考力・文章力が足りないと思うので自分の進路を考えつつこの能力も高めたい。(H)
・馬場さんは子供の頃から生物にずっと興味を持ち続けていて、その夢を叶えることができてすごいと思いました。また、高校時代には、進路で迷ったとおっしゃっていて、色々な迷いを持っていると知って安心しました。(G)
・これからどんなことを意識して生活したり、進路を選択すれば良いかが分かり、とても勉強になった。また、今までよりももっと理系の道へと進みたいと思える講義が聴けてとても良い経験ができた。(E)
・研究者についてだけでなく、人としての色々な生き方を学んだ。高校生である今のうちにたくさん悩んで進路を決めなければいけないのだと実感した。(B)
・私は獣医になることが夢なので、今回の骨格などの話を聞いてとても面白いなと思いました。研究者という職業も楽しそうだし、自分の興味のあったり疑問のあることを調べていられるのは幸せだろうなと思いました。(D)
19回 橋本健一さん(千葉県立保健医療大学教授) 「教員を目指す道筋、教員の仕事の面白さ」
・教員というのはなるまでも大変だが、なってからはさらに大変なのだと思った。しかし、好きなことを続けていけるということで、やりがいもあるのだと感じた。
(D)
・教員といってもただ授業をやるだけでなく、様々な場面で生徒と関わりながら、自分の好きなことを生かせるので、とてもやりがいのある仕事だと思った。(F)
・教員の仕事は、授業の他にも行事の企画など様々なものがあり、やりがいのある職業だと感じた。また、興味のある学問に長い間深く関わることができるという点も、教職の魅力の一つであると感じた。(E)
・教員になるのもなった後も道のりは長く険しく難しそうだ。安易に「なりたい」と思うのではなく、少し計画を立てて、詳しくどうしたらなれるのかを考えてみたい。(G)
・実際に教員を経験したことのある方の話を聞くと、思っていたよりも、自分が好きなことを続けられることがわかったので、よかったです。とても参考になった講義でした。(C)
20回 佐藤重昭さん(外交官) 「外交、外務省、国際関係について」
・私は今まで、大学のことは考えていましたが、将来について全く考えていませんでした。大学は関係ないと聞いて、私はどう社会に出て行くか考えるきっかけになりました。グローバル社会でコンピュータに負けないために自分を鍛えたい。まずは、英語を好きになってできるようになりたいです。(A)
・国際的な仕事にも、日本のため、発展途上国のため、農業のためなど、様々な目的があるということが分かった。そして、これからの社会、自分の意見が主張できるようになることが大切だと思った。(F)
・国際関係といっても、外交全般と携わる外務省やもっと個別なことを担当しているJICAや国際交流基金など、たくさんの種類の仕事があることを知りました。たくさんの仕事の中から自分のやりたいことを見つけていきたいです。(G)
・私は、外務省は海外と交流するだけが仕事だと思っていました。しかし、海外へ旅行へ行った日本人や、海外で活躍する企業のサポートも外務省の仕事だと知り驚きました。私は数学が好きだけど苦手なのですが、先輩の苦手でも好きだったら上達するという言葉がとても心に響きました。この言葉のおかげで、数学を頑張ってみようと思いました。(G)
・同じ海外でする仕事にも、様々な種類があることを知りました。今の自分が知っていることはまだ、本当に少ししかないことを実感し、将来を決めていくためにもまずは知識を増やしていこうと思いました。(C)
33回 国沢真弓さん(フリーアナウンサー) 「伝える力をUP!」
・自分の気持ちをどうやって伝えていくか、人とどうつながっていくかをとても考えさせられました。合わない人もいるとは思いますが、うまく付き合っていけたらいいなと思いました。最後のメッセージ、感動しました。(E)
・発達障害というのは聞いたことはあったけれど、詳しいことは知らなかったので、勉強になりました。人とコミュニケーションをとるということは、社会に出てから大切なことだと思うので、今日、教えていただいたことを活かしたいです。(E)
・仕事に関して、障害に関しての話の中にすごく人間味のあるお話をしていただいたり、親の愛情も感じることができました。(E)
・少しつらいと思うことも、自分のアンテナに引っかかったものは挑んでみようと思った。伝え方を変えるだけで身に入り方が変わると知って、日常生活でも取り入れていこうと思う。(B)
・“話すこと”というより、自分が後悔しないように、今、何ができるかというのを大切にすることが大切だと思いました。考え方をポジティブに、好きなことをやっていれば、自分に向いているものが分かってくる、ということが分かり、私も、将来何がやりたいか、何が好きか分からないので、まずは、やりたいことを全力でやってみようと思いました。(C)
・高校生のうちにしかできないことを今やって、後悔しないようにしようと決めた。国沢さんは、伝える力に長けていて、おっしゃっていることが体にすっと入ってきた。ボキャブラリーが豊富で、すごくかっこいい!!尊敬できる方だと感じました。
(D)
34回 濱口健さん(博報堂テーマビジネス開発局アカウントディレクター) 「人生を楽しくデザインしよう」
・バブル崩壊の時を体験し、苦労を語っていたが、自分の持てる全てをその場その場で出していてすごくかっこいいと思いました。積極性が大切なのだと思い知らされました。(F)
・高校時代に勉強をすることが大切だということを学べたので、これからに活かしていきたいと思った。(G)
・特に印象に残ったのは「努力で運を引き寄せる」ということだ。先輩は努力で運を引き寄せた。だから、僕もどんな状況だろうが、今を全力で生きて、努力して将来が良い方向へ向くよう頑張りたい。(G)
・楽しさは自ら見つけるということを聞いて、ポジティブに考えることで、実際に良くなっていくことがあるのだなと思いました。地道でも、今、自分ができる最大限の仕事をすることが大切だと思いました。(A)
・まるでドラマのような人生で聞いていてとても楽しかった。広告の話は、時間の都合上、聞くことができなくて少し残念だった。これからの人生選択にとても役立つ講義だった。(D)
・濱口先輩のサラリーマン生活はとても大変な生活だったと思うけれど、何にでも挑戦していて尊敬できることがたくさんありました。私もあきらめないで前向きに取り組もうと思う講義でした。(D)
36回 入澤武久さん(弁護士) 「司法試験の仕組み、司法試験合格による仕事の広がり」
・法学部で法律について勉強した後、弁護士・検察官・裁判官になる以外にも、法務省の職員や法学部の教授になるなど様々だと知って、法学部にも興味を持つことができました。(C)
・弁護士や裁判官の事情を色々知ることができて将来の役に立つと思った。また、気になっていた司法試験のことも詳しく知ることができて良かった。(E)
・自分の目標としている職業に就いている方から話を聞けて非常に為になった。自らの進路を固めるために、これからも一生懸命勉強したいと思う。(E)
・取ったら食っていけるような資格はないので、大人になっても勉強、学んでいくことが大切だと思った。また、先輩方や目上の人に「聞く」ことも自分のために必要だと思った。(G)
・一番興味があった法曹について多くのことを知ることができた。先輩から直接お話を聞くことで、関心が高くなった。努力次第で今の自分でも目指せる範囲にあることが分かってよかった。受験のシステムやその後の進路など知らなかった部分が多かった。(A)
・司法試験は、相当な努力が必要なことを実感した。また、最近では法に対する意識の高まりがあるので、法に対して興味を持つことは良いことだと思った。文系科目の一つとして取り入れていきたいと思った。(D)
38回 中西智美一さん(千葉県公立学校養護教諭) 「看護の道いろいろ~養護教諭という仕事」
・「しなやかに強く生きる」という言葉が印象的でした。自分のやりたいことの意志をしっかり持つと同時に、困難なことも強く受け止めるという考え方がすばらしいと思いました。(C)
・養護教諭について様々なことを知ることができた。免許を取る方法なども分かって良かった。養護教諭は大変だということもキャリアガイダンスで分かった。(H)
・保健室の先生は倍率がとても高く、男性の養護教諭は0.16%と少ないことに驚いた。進路先は様々で色々な分野が得意な養護教諭が生まれることに面白さを感じた。(G)
・医療の仕事では患者さんとのコミュニケーションがとても大切であるということが分かった。様々な進路がある中で、色々な学部の人と知り合える総合大学がいいなと思いました。(D)
・自分にはなりたい職業が決まっていて、でも、家庭は持ちたいとずっと考えてきていたから、両方できるのだということを教えてもらった気がします。自分の仕事がどこまでなのか、言い方などに気をつけるのもやはりプロだと思いました。(D)
40回 畑中千晶さん(敬愛大学国際学部教授) 「『好き・得意・面白い』が仕事になるまで」
・先輩自身のエピソードを聞くことができてとても参考になった。進路についてだったり、文学の種類、大学での専攻のこと、志を持つこと、取りあえずやってみるなど、この先、必要になることをたくさん学べました。(B)
・志を持って生きていくことと挑戦を忘れないでいけば、出会いや努力が自分のやりたいことに近づけてくれると感じた。(F)
・身近な人や、一つ一つの出会いをもっと大切にして、どんなことも見逃さないようにしていきたいです。(F)
・両親や先生など、自分に影響を与えてくれる人との関わりを大切にしようと思った。自分で決めつけて視野を狭くするのではなく、もっと広く視野を持ち、チャレンジしようと思った。(B)
・畑中先輩は様々な分野で進路を悩みつつも、最終的には学んだことを活かした職業に就いていらっしゃるのだと思いました。興味のあることに挑戦していくのが将来の為に必要なのだと思いました。(C)
48回 原田将史さん(建築家) 「建築とは、建築家とは、建築家への道」
・自分の仕事のことをすごく楽しそうに話されていたので、誇りを持っているんだなと思った。自分もそういう気持ちになれるような仕事がしたい。(G)
・今の一番の夢が建築家なので、色々なお話が聞けてこれからについて参考になりました。特に、大学院に行かなくても良い道は拓けると知れたので、4年間で身になる知識をつけられる大学を重点的に探したいです。(E)
・建築関係の仕事に少しあこがれを持っていたが、具体的にどのような仕事をするのか、建築ならではの感動があったりして、もっと建築に興味を持ちました。(E)
・自分がなりたいと思った職業に強い志を持って努力していくことが大切なのだと分かった。また、職業を考えていく上で感じられるやりがいを大切にしていきたいと思った。(D)
・私はずっと建築家になりたかったけれど、更に建築家になりたいと思えた。海外とか考えていなかったけれど、そういう道もあるんだぞと思った。色々考えていきたい。(B)
52回 田久保裕之さん(小山台高校定時制保健体育教諭) 「私の進路選択、体育の教員として」
・今やるべきことに本気で取り組むことが、将来につながっていくのだと知りました。部活動も勉強も頑張りたいです。(B)
・スポーツで学ぶことができる努力や情熱を将来仕事に活かすようにしたい。(G)
・自分が正しいと思う考えややりたいと思うことを貫いていく生き方がすばらしいと思った。(D)